キングスレーの谷で発掘された宇宙船をグエンは“ウィルゲム”と呼び、ムーンレィス帰還民の技術者を連れて来てチェックさせる一方で、シドが掘り出した大型ホバー装甲車両“ギャロップ”をロランに与え、艦長にするから使えるようにしろと命令する。
 キエルに扮したディアナもなにか手伝いたくて洗濯を始める。しかし、正体を知っているロランにとっては畏れ多くて仕事を渡したがらなかった。
 ディアナは、ロランが戦いを好まないと見込んだ上で、戦闘となれば身を守るために使う性格だからギャロップの艦長になることを心配していないと言う。その上で、自分もディアナ・カウンターで生き生きと決断し始めたキエルのように、地上で地球人と関わりながら出来ることを見つけたいと話すのだった。
 そこへ、ラダラムとシドがムーンレィス帰還民の技術者ホレスを連れて来た。ハリーとの戦闘で破損したホワイトドールの頭部の傷を見せて、その下に再生された部分があることを教える。ロランは、ホワイトドールに傷を受けても自分で直す力があることに驚く。
 そしてホレスはこの機体がムーンレィスの神話に出てくる宇宙移民者苛めの敵“ガンダム”ではないかと語り始める。
 同じ頃、ディアナ・カウンターの旗艦ソレイユにいるキエルは不安の中にいた。アグリッパと呼ばれる勢力が女王ディアナの命を狙っていると知ったからだ。ハリーは命懸けでキエルを守ると誓う。その忠誠をキエルは好意と受け取る。
 一方、フィルは帰還民の流出原因が発掘中の宇宙船にあると考えてポゥを出撃させる。
 ロランは、ギャロップの存在がまた戦いの火種になることを心配していた。そして、暗殺者のテテスの動機が気になっていた。ソシエはほとんど最前線に出ないロランがギャロップの艦長となったことが気に入らない。
 パトロール中の“ギャロップ”を見つけ、攻撃するポゥ中尉。ソシエはカプルで迎え撃つが、窮地に陥る。
 ロランはホワイトドールでソシエを守ろうとする。しかし、簡易に修理されているので戦闘時間に限界がある。猛然と戦うロランにポゥは恐怖を感じて退却した。
 ソシエはそんなロランに助けられても不満をぶちまけるだけだ。ロランは、機械人形同士の戦いは人が見えないから戦えると言われているけど、自分は逆にどんな人が乗っていたのかと考えてしまうと話す。ソシエは、それでも戦えるロランに感心した。

【STAFF】
脚  本:星山博之
絵コンテ:斧谷 稔、川瀬敏文
演  出:北川正人
作画監督:杉光 登
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