ディアナを人質に取られたと知ったフィルは、それを利用して「ハリーたち親衛隊が裏切ってミリシャに引き渡した」という筋書きを、全軍に演説した。
 演説を聞いたディアナ・カウンターの兵士たちは、それを信じ、フィルの言う共和国の建設に協力すると誓う。ポゥは失態を挽回しようとウィルゲムの追撃に出た。
 一方、マニューピチへ向かうウィルゲムは南の海上にあった。グエンとキエルは演説を聞き、ディアナ・カウンターが女王ディアナ抜きで軍を動かそうと画策し始めたと洞察。そのウィルゲムを追って、ロランとソシエも洋上を南下していた。
 同じ頃、汚名を着せられたハリーは本物のディアナの行方を追って、ポゥの追撃艦“アルマイヤー”に強引に着艦する。ブリッジに現れたハリーは、そこで体調を崩していたポゥに口移しで薬を与え、「フィルが放逐した地球人の娘」の行方を尋ねる。情報は得られなかったが、ディアナの威光でハリーは捕縛を免れる。
 そのディアナはミドガルドによって帆船に乗せられていた。その姿を見かけたムロンとキャンサーはディアナを救出すべく、ウァッド&フラットと追いかけた。
 同じ頃、追撃するポゥのアルマイヤーがウィルゲムを射程に捕らえた。
 容赦ない攻撃でウィルゲムに限界が近づいたとき、ソシエとロランが間に合う。
 ふたりは連携してアルマイヤーに攻撃を仕掛けて、追撃不能にしてしまう。ポゥはまた悔し涙に暮れた。
 同じ頃、ディアナを助けようとしたキャンサーとムロンは、ミドガルドが月から迎えに来た特使で、降下してきたシャトルで月へ行くと聞き、供をすることを許され感激する。
 ハリーはそのシャトルを発見し、ディアナの姿を確認するが、ゴールドスモーで追いつくことはできず、引き離されてしまう。シャトルの目的地もまたマニューピチであるとは知らないロランとソシエは、ウィルゲムを追って海上を急ぐ。
 その夜、洋上でロランとソシエは流れ星を見た。二人は同じ願いごとをするのであった。

【STAFF】
脚  本:高橋哲子
絵コンテ:斧谷 稔、小原正和
演  出:南 康宏
作画監督:佐久間信一
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