長さ8500キロの長大なバトンの両端にある樽状のドックから月へと宇宙船を打ち出す設備“ザックトレーガー”に、ミリシャの宇宙船ウィルゲムが辿り着いた。
 しかし、ウィルゲムはドック内で動けなくなる。そしてミリシャのメンバーがあまりにも宇宙の知識に乏しいため、いちいち説明する必要があった。
 ウィルゲムに乗り込んでいたハリーは、ヤーニやミハエルからディアナ親衛隊の士官ということだけで拘束されそうになるが、宇宙服の着方をアドバイスしたことで理解してもらえるようになった。
 そして間が悪くドッキングアームが動かなくなる。ハリーが破壊工作をしたのではないかと疑われるが、実はディアナ・カウンターの守備隊の仕業だった。ロランとソシエが機械人形で管制室の制圧に行くことになる。
 同じドックには、ミドガルドとディアナを乗せた戦艦“ジャンダルム”も入港していた。月へ打ち出されるのを待つ間、ミドガルドは守備隊にミリシャの船の足止めを命じる。ハリーはディアナを救い出そうと単身でジャンダルムへの潜入を試みた。
 一方、ロランとソシエは、内部からリニアエレベーターを使ってセンターハブ(バトン中央部)の管制室へ向かうが、守備隊の防衛に撤退。外から近づくルートを選択する。
 裏切り者の烙印を押されたハリーも守備隊の妨害に遭い、ディアナの姿を目にするもののジャンダルムに近づけない。
 グエンはハリーに手を貸すようにミハエル達に命じた。ロランたちを動きやすくするための囮作戦と、ハリーの目的を確かめるためだ。
 キエルは、ディアナとなり、ザックトレーガーに進駐した兵士たちの命令を解除しようと試してみる。するとミドガルドは、ディアナに本物のディアナとして通達するよう求め、二人はお互い同じ名前を呼び合い、再び会う約束を交わす。
 ロランやハリーたちの奮闘もむなしくジャンダルムは月へ打ち出されてしまった。
 ウィルゲムに残ったディアナの振りをしたキエルは、後に残った兵士たちにザックトレーガーの整備を任せるのだった。
ウィルゲムはドッキングアームが外れ、ザックトレーガーを後にして、地球を背景に月へ向かう。

【STAFF】
脚  本:星山博之、斧谷 稔
絵コンテ:西森 章、斧谷 稔
演  出:西森 章
作画監督:しんぼたくろう、中田栄治
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