ミドガルドとギム・ギンガナムとの通信を盗み聞き、ディアナ暗殺を考えていると知ったレット隊のキャンサーとカフカは、ディアナを連れて戦艦“ジャンダルム”を脱走する。
 追っ手を撒くため、ディアナの指示でアステロイド・コロニー“ミスルトゥ”へ向かい、救助信号代わりに音楽を暗号にしてウィルゲムへ発信する。
 その頃、ウィルゲムは、戦艦ジャンダルムを追うコースで月へ向けて航行していた。ロランは核爆弾を捨てるぎりぎりの位置が、月に近い廃棄コロニーの辺りだと考えて、ソシエ、フラン、メシェーと相談する。そしてフランがムーンレィスだと気づいていたソシエとメシェーが、地球の人たちが月へ行ったドキュメントを書くという彼女を励ます様子を見て、地球と月との垣根を乗り越えて仲良くなっていることに感動する。
 そこへ、ディアナの通信が届いたことが知らされ、ロランとソシエは救助に向かうことになる。
 廃棄されたアステロイド・コロニー“ミスルトゥ”に近づいたレット隊は、巨大な月のパノラマを目にして喜び、ディアナを交えて歌って踊り、感激していた。その一行を追うミドガルドは、スパイと自らを蔑みつつも、進軍するギンガナム艦隊の伴をしていた。艦隊の御大将ギム・ギンガナムは、月でソレル家と同格の武門の家柄である。
 ウィルゲムと同じくディアナの通信を解読したギンガナムは、部下スエッソンにディアナを捕獲するように命じて先発させた。
 一方、ディアナの指示でミスルツゥ内部への進入を果たしたキャンサーとムロンは、改めてディアナの英知に心酔。地球へ帰るよう諭すディアナに「命を賭けてもご一緒します!」と言ってきかない。ミスルツゥには、ディアナの先祖が月で作物を栽培するために作った実験農場があった。その荒廃に心を痛めたディアナは、ふたりを連れて設備の回復を試すため、内部へ進む。
 そのころ、ハリーはディアナを守るためにキエルを利用しようと考え、グエンやリリ達が止めるのも聞かず、ゴールドスモーでキエルをさらってしまう。彼女をギンガナムに会わせることで、ミスルトゥへの攻撃を止めさせるためだ。
 同じくディアナを助けようとするロランたちもミスルトゥに到着するが、待ちかまえていたスエッソンのモビルスーツ“マヒロー”隊の迎撃を受けた。
 コロニーの橋脚部に隠れたロランとソシエは攻撃を逃れるため、コロニー内部へ突入する。

【STAFF】
脚  本:高橋哲子
絵コンテ:横山彰利
演  出:池端隆史
作画監督:佐久間信一
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