戦闘は膠着し、白の宮殿を盾にしたウィルゲムに対して、ステロは“ガンダム”を引き渡せと要求してきた。渡さなければ、アグリッパと接見しているグエンたちを処刑するというのだ。  ミハエルたちはホワイトドールを渡すくらいなら、月もろとも滅ぶ覚悟だと切り返す。
 それはハッタリだが、時間を稼ぎ陸戦隊を送るつもりなのだ。
 しかし、ステロは猛然と攻撃を再開してしまう。
 ギンガナムはモビルスーツ“∀ガンダム”を始末するために、マウンテン・サイクルの“ターンX(ターンエックス)”を起動させるようバンデッツに乗るメリーベルに命じた。
 ロランはゲンガナムをノックスの二の舞にさせないようにホワイトドールを渡そうと考えるが、ソシエに止められている間にアグリッパから通信が入った。彼は「“ターンX”を月面上で倒せ」と命じる。
 聞きなれない“ターンエー”や“ターンエックス”という言葉に戸惑うロラン。
 アグリッパは“∀ガンダム”の正体も知らず乗り込んでいたロランに呆れ、遂に人質三人の命と引き替えに戦うことを強要するのだった。
 次第を見ていたディアナは、アグリッパが何を考えているのかと問いかける。
 アグリッパは「月の平和を考えている」と答え、「ディアナが行った地球帰還作戦が、人々に闘争本能を目覚めさせた。地球の方々もその扇動にのったのです」とディアナを糾弾する。
 一方、“ターンX”の起動は、ゲンガナム全体に停電をもたらした。
 この機に、ロランはステロたちをおびき出して月面へと向かった。
 また、ハリーとキエルの乗ったゴールドスモーも白の宮殿へと急ぐが、謁見室に乱入する形になる。
 ハリーといるキエルを見たアグリッパは驚愕し、ディアナと思ったミドガルドは銃口を向ける。
 その時、ディアナが正体を明かすが、アグリッパは「ディアナが帰還を強行したために、“∀ガンダム”が動き出し、放っておけば月も地球の文明も滅ぼしてしまうかもしれない」と言い残して、その場から逃走する。
 ディアナは様々な混乱を収拾するため、「冬の城で黒歴史の封印を解く」決断をした。だが、秘密の通路を先導するディアナは重なる疲労で走れないでいた。
 労るキエルに、ディアナは今度の帰還で死にたかったと告白する。キエルはそんなディアナを励ます。
 そこへ、ソシエとメシェーが、それぞれの機械人形で合流した。
 一方、月面に辿り着いたロランを、ギンガナム率いる新たなモビルスーツ(バンデッツ&ターンX)が待ち伏せる。

【STAFF】
脚  本:浅川美也
絵コンテ:奥田誠治
演  出:南 康宏
作画監督:しんぼたくろう、中田栄治
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