ソシエは久しぶりにキエルと会った。彼女はまだ父親の仇をとりたいと考えており、ムーンレィスを地球から追い出したいことを姉に話すのだった。
 ロランのホワイトドール(∀ガンダム)に治安出動が命じられた。ムーンレィスの帰還地周辺で地球の地元農民とディアナ・カウンターが小競り合いを起こしているのだ。
 機械人形の操縦をマスターしたいソシエはロランに強引についていく。
 やがて現場に到着したロランは事態を仲裁するが、その時、帰還民の男が地球の農民達に対する月側の兵達の仕打ちを止めてくれたのを目撃した。
 ディアナ・カウンターの兵舎でパンの行商をしていたキースも、同じ男が帰還政策の不備を指摘して、兵達に殴られているのを目撃する。男はクーエンと名乗り、妻子を抱えて帰還地での今後の生活に不安を抱き、ミルクや家畜を手に入れられないかとキースに助けを求める。話を聞きロランとフランは手だてを考えた。帰還地近くの森で家畜を飼ったりすれば、冬の食料の糧になるかもしれないからだ。
 クーエンとソシエを加えたロラン達は、月の船が来てもぬけの空になった村で家畜や食料を探す。ソシエは幼なじみだというロランたち3人組を怪しいと睨んで、月側のスパイかと疑惑を持ったりするが、フランとキースにうまくごまかされ、作業に協力。
 そのロラン達の動きが月側には極秘作戦の訓練と映った。フィルはポゥを出撃させる。
 出撃したポゥのウァッド小隊は、ロランのホワイトドールに仕掛け、ソシエ達の乗るトラックを押さえて投降を呼びかける。困るロランだが、イングレッサ側との交渉に影響が出るのを懸念したハリー中尉が、ポゥの小隊に撤退を命じてくれた。安心したロラン達は無事帰還地へ牛や豚を届けることが出来た。
 しかし地球の農民達はその有様を目撃して、ミリシャの機械人形が月の味方か? とロラン達を罵り始めた。困ったロランはついに自分がムーンレィスだと素性を明かてしまう。
 裏切られたと感じたソシエはロランの頬に平手を打つ。が、フランはロランの行為をローラの行ったこととして、月と地球を結ぶ架け橋なのだと新聞記事にする。

【STAFF】
脚  本:高橋哲子
絵コンテ:横田 和
演  出:渡邊哲哉
作画監督:鈴木藤雄
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